メンタル療養後の業務

復職後の仕事

うつや適応障害などで休職した後に医者からの復職OKをもって職場に復帰するケースが多いと思いますが、その際元の会社で復帰する、転職して心機一転始める、など色々なやり方があります。

しかし、復帰すると言っても一度傷のついたメンタルは完全に治る事は難しく、環境が変わらなければ再度メンタルを傷つけてしまう可能性があります。

残念なことに世の中は真にこの事を理解している人間は少なく、一度なった人間にしか本当に理解できないのが実状です。

酷い人間は、「うつは根性が足りないからだ」などと言い、脳が筋肉でできているような人も存在します。

再発しないために

うつや適応障害を再発させないためには、第一に原因となった要因を取り除く事が必要ですが、これは本人だけの努力で解決できるものではなく、元の会社に復帰する際は会社も対応する必要があります。

今までは人を使い捨てにしてきた時代もありましたが、人材確保が難しくなってきている昨今、優秀なスキルを持つ人間を環境改善の努力もせずに手放す馬鹿な会社は少なくなってきているでしょう。

しかし、どこまで行っても会社は利益を生むための組織であり、真に社員のためを思うことは期待しないほうが良いでしょう。

そうなると、本人も主体で再発しない働き方をしていく必要が出てきます。

どんな働き方が良いのか

そうなると、自分に無理のない働き方とはどういった働き方なのか?という問題にぶつかってきます。

会社に属している以上好き勝手に仕事を決めることはできず、会社と調整しながら業務内容を探っていく必要があります。

これがメンタルに理解のある組織であれば良いのですが、悲しいことに復職すれば元と同じ仕事ができると考えている場合も少なからず存在します。

結局現状復職した人間の多くの確率で退職という道を取る人間がいます。

これからの世の中、復職した先で更に具体的に業務内容までサポートできる体制や組織、仕組みが必要になると考えられます。

治療と復帰という瞬間にのみフォーカスしすぎて、何十年と続く仕事環境でどう過ごしていくか、という点をあまりに本人に委ねすぎているように思います。

生き方や資質は本人の責任となってしまったら、みな個人事業主や起業をしなければならなくなってしまうので、おそらく有能な会社は人手不足の世の中で社員を逃さないためにももっと働き方を考えていくと予想されます。